Mori Cafe プロローグ 始まりの終わり #8
息子が2歳半になった頃だろうか。。
旦那が職種を変えたいと言ってきた。私はもちろんいいよと言った。本人が変えたいと言っている。反対する理由はどこにもなかった。
しかし、ヘルプは必要になった。私はパートに出ることにした。
メイクやヘアーの仕事に帰ろうとは思わなかった。
また、初めから築いていくのは大変だったし、不規則な生活は子育てに優しいものではなかった。
実は私は高校を卒業する前に悩んだ進路は、メイクアップアーティストか料理人であった。
どちらも、手に職、悩んだ末に選んだメイクアップアーティストの決め手は、料理人だと夜が遅いという事だった。
そして、子育て中の私が選んだパートはその料理人意欲も叶えてくれる、近所のフレンチベーカリーで働く事だった。
このベーカリーは、フランス人の夫婦が経営していて、私の住んでいる町では抜群に美味しいベーカリーだった。
そこで、パンやケーキの販売はもちろんサンドウィッチやサラダ作り、ペイストリーシェフのアシスタントや、ウェディングケーキのアレンジなどいろいろなことを学ぶことが出来た。
ある程度、旦那の仕事の方も落ち着いてきたこともあり、何年か経った頃に私はその仕事も辞めて、再び専業主婦に戻った。
しかし、ある程度大きくなっていた息子は、(学校行き始めていたので。)前ほどいつも一緒にいれるわけでもなく、ベーカリーを辞めて一年ほどぷらぷらしていた私はまた何かをしたいと思い始めていた。
(続く。)
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