Mori Cafe プロローグ FL #5
なんだかんだど、NYとFLの生活をそれなりに楽しむようになっていたある年の夏。
最初に異変が起きたのは、NYでメイクのアシスタントしている最中だった。
仕事中なのに、まるで、時差ボケにでもなったみたいに急に睡魔とだるさが襲ってきたのだ。おかしいと思いながらも、仕事を終えて、家に帰ってソファーになだれ込むように倒れてそのままその日は眠ってしまった。
それから、2−3日そんな感じだった。家にいる時は何にもする気になれずに、窓際にあるソファーから外を眺めていた時に、もしかして??と思った。
すぐに薬局に行って、そして、調べてみた。
赤ちゃんができたのだ。。。。
はっきり言って、結果を見た瞬間は頭を殴られた感じがした。
私は心の準備が全く出来ていなかったのだ。
結婚していたから、旦那と子供の事を話すことはあった。
でも、いつもお互いに、色々というのだけれど、まぁ、作るとしても2−3年後だね。。。というあやふやな結論にいつもおちついていた。
何年ったてもいつも、2−3年後。。。そう、一生その2−3年後はこないかもしれない。。。ただ、お互いに子供が欲しくないとはっきりとは断言したくなかった。そんな感じだった。
そして、妊娠の事実を知った私は、2−3分は放心状態に陥っていた。。。
真っ白になった頭に、最初に思考が戻ってきた時に思ったのが、どうする?だった。
その声に対する答えは、すぐに来た。
『この子は産まれたい。』 そう感じた。
そして、私の世界もその瞬間に変わったのを覚えている。脳みその中の側面が変わったように感じた。
そう、まるで、ルービックキューブの側面をガチャっと換えるように、思考がよじれたとでも言えばいいのだろうか?
私は母親になる*
私の中で、新しい未来と価値観が芽生えた。
(続く。)
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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